韓国で現役軍人と推定される男性が、生活館でSNSライブ放送を進行する姿の写真が拡散し、騒ぎになっている。
さまざまなオンラインコミュニティにこのほど、「リアルタイム陸軍近況」というタイトルで2枚の写真がアップされた。写真には軍人と見られる男性がTikTokライブ放送を進める姿をとらえている。
男性の後ろには官物台(軍隊内の生活館で所持品を保管するために置いた棚)と布団が見えた。視聴者らは「ルームツアーしてほしい」「ニュースに出て来い」などのコメントを残した。
写真を見たネットユーザーらは「常識がなさすぎる」「軍隊でライブ配信なんて正気の沙汰じゃない」「これだから携帯が許可された後、軍バカンス(軍隊+バカンス)なんて言われるんだ」「保安法違反で休暇を取り消されたいのか」といった批判の声を上げた。
一方で、「ただ飾り付けてコンセプトとして撮影しただけではないか」という主張も出ており、「米軍がTikTokを撮影しているのを見ると、これは何でもない」「勤務時間外なら問題ない」といった意見もあった。
国防省は2020年7月、兵士らが平日の日課後や休日に携帯電話を所持・使用できるような政策を施行した。以後、携帯電話の所持可能時間を増やす案も検討されたが、国防省は8月、「試験運営の結果、軍本来の任務遂行に否定的影響が憂慮される要因が識別された」として、現行制度をそのまま維持すると明らかにした。
国防省によると、3次試験運営期間である2023年7~12月に摘発された兵士の携帯電話使用規則違反摘発件数は計617件。主な違反事例としては▽営内での撮影後SNSへの投稿48件▽セキュリティアプリの任意解除87件▽違法賭博35件▽わいせつ写真の撮影およびSNSへの投稿などのデジタル性暴力3件――などがあった。
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