
韓国・現代財閥の3世であるチョン・デソン氏=前HN Inc社長=と、妻で元KBSアナウンサーのノ・ヒョンジョン氏が所有するソウル・城北洞(ソンブクトン)の土地と高級住宅が競売にかけられているが、相次いで入札者が現れず、価格が大幅に下落している。
不動産競売専門業者によると、同日午前に実施された城北洞の土地に対する第2回競売でも応札者はゼロで、再び流札となった。
この土地は、ソウル市城北区の高級住宅街にある面積604㎡(約183坪)の敷地で、昨年から競売手続きが進められている。元の評価額は66億9000万ウォン(約7億5000万円)だったが、1回目の競売で流札し、今回の2回目では20%値引きされた53億5000万ウォン(約6億円)で開始された。しかし、これでも買い手はつかなかった。3回目の競売は来月に予定されており、開始価格は42億8695万ウォン(約4億8000万円)まで下がる見通しだ。
この土地は元々、故チョン・ジュヨン(鄭周永)現代グループ名誉会長が所有していたもので、2001年に孫であるチョン・デソン氏に相続された。敷地内には地下1階・地上2階建ての建物が存在するが、建物の名義はチョン・デソン氏の兄であるチョン・イルソン氏=現代BNGスチール代表=となっており、買収後には権利関係の整理が必要となる。
不動産業者は「土地を取得しても建物の所有権が別にあるため、後々、訴訟を通じて建物の撤去など複雑な手続きが必要になる可能性がある」と指摘している。
さらに、チョン・デソン氏夫妻が現在居住しているとみられる高級タウンハウス型ビラも同様に2回流札となった。面積228㎡(約69坪)のこの住宅は、当初26億9000万ウォン(約3億円)の評価だったが、2度の流札を経て、現在の最低入札価格は17億2160万ウォン(約2億円)まで下がっている。
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