タイ投資庁(BOI)は韓国・現代自動車がタイの首都バンコク南東部の電気自動車(EV)・バッテリー組み立て工場に10億バーツ(約41億円)を投資すると明らかにした。ロイター通信などが7日報じた。
現代自動車のタイ工場は、現地メーカーの委託生産方式で2026年から操業を開始する。タイは東南アジア諸国連合(ASEAN)で最大のEV市場だ。中国のEV最大手「比亜迪(BYD)」、別の中国大手「長城汽車」など、中国のEVメーカーがタイで生産し、東南アジア全域に輸出している。
現代自動車は昨年4月、タイ現地法人を設立し、10月に合弁法人から事業を買収した。タイは昨年から製造工場とEV研究開発(R&D)センターを設立するメーカーに追加インセンティブと税金減免を措置するなど、投資を奨励している。
現代自動車はタイ工場を通じて現地のEVの需要に対応する計画だ。技術系市場調査会社「カウンターポイント」によると、ASEAN最大の自動車製造ハブであるタイは、第1四半期の東南アジア全体のEV販売台数で55%を占めている。
BOIのナリット・テッドステラソクディ事務総長は「タイの強力な供給網を通じて現代自動車は必要な原材料と部品の3分の1以上をタイ国内で調達し、産業を支援することができる」と述べた。
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