韓国の現代自動車は30日、1967年に自動車産業に参入してから57年目で累計生産台数1億台を達成したと発表した。これは、アジアではトヨタ、ホンダ、日産に続く4番目の記録だ。トヨタは1997年に62年で、ホンダは2016年に53年で、日産は2017年に73年で1億台の生産記録を達成した。
現代自動車は、創業1年後の1968年11月に、蔚山(ウルサン)工場で1号車「コルティナ(CORTINA)」を生産。その後、1975年には韓国初の独自モデル「ポニー(PONY)」を量産し、自動車の普及に貢献した。1986年には全車種の累積生産台数が100万台を突破した。
その10年後の1996年には累計1000万台を達成し、その後トルコ、インド、米アラバマ、チェコなどの海外工場での生産が本格化。2013年には累計5000万台を超え、生産のスピードは加速した。
2015年にはプレミアムブランド「ジェネシス」と高性能ブランド「N」を立ち上げた。さらに、専用電気自動車プラットフォーム「E-GMP」を基盤とした「アイオニック5(IONIQ 5)」など、電気自動車の販売や新興市場での展開により、持続的な成長を遂げた。昨年は創業以来の最高業績を達成し、9月には累積生産1億台という大きなマイルストーンに到達した。
現代自動車は、蔚山工場の出庫センターで関係者が出席し、グローバル累積生産1億台達成を記念するイベントを開催。1億1台目の生産車である「アイオニック5」は、出庫セレモニーの後、初めて手にする車として「アイオニック5」を選んだ20代の客に納車された。
創業者のチョン・ジュヨン(鄭周永)氏は、米フォードとの提携を経て1967年に現代自動車を設立した。当時、チョン氏は「国土を人体に例えるなら、道路は血管であり、車はその血管を流れる血液だ」と述べていた。
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