2024 年 11月 27日 (水)
ホーム経済流通韓国・現代百貨店が狙う「バカンス認証ショットの聖地」

韓国・現代百貨店が狙う「バカンス認証ショットの聖地」

ザ・現代ソウルの「ポジターノの太陽」演出イメージ(c)KOREA WAVE

韓国の現代百貨店はザ・現代ソウルなど全国16店舗で28日から8月末まで、イタリア南部の世界的保養地をコンセプトにしたイベント「ポジターノの太陽(Sole di Positano)」を実施する。

今回は、百貨店のオフシーズンに分類される真夏に集客を狙う戦略が目を引く。これまで百貨店は、バカンスシーズンを控えて旅行の準備をする人をターゲットに商品販促イベントを展開したり、店舗内に夏の雰囲気を表現するグラフィックを演出したりするのが一般的だった。

現代百貨店はオフラインリテール空間をショッピングに限定せず「夏に必ず行きたい保養空間」へと拡大し、バカンスシーズンの代表的な名所とする計画だ。このため、クリスマスシーズンの「認証ショットの聖地」として位置づけられた空間演出ノウハウを十分に発揮したと会社側は説明した。

毎年、現代百貨店のクリスマスデコレーションは、訪ねてみたい空間として注目されており、昨年はザ・現代ソウルでオンライン事前予約制であるにもかかわらず、現場は入場を待つ人があふれ、1日の入場客が最大1万人に達することもあった。

この夏シーズンは、現代百貨店はグラフィックと構造物を活用した空間演出からコンテンツ、MDまで立体的に「ポジターノの夏」を体験できるようにイベントを開催する。異色的で実感できる保養空間を実現させるために、この1年間、現代百貨店営業戦略室文化コンテンツチームとデザインチームのメンバーと駐韓イタリア大使館・貿易公社・商工会議所・文化院・観光庁など5つの関連機関と緊密に協力した結果だ。

ザ・現代ソウルは3300平方メートルの室内庭園「サウンズフォレスト」に大型の太陽を模したオブジェと、レモンの木をアーチ型に積み上げたパーゴラ、黄色いストライプパターンのパラソル、サンベッドが設置され、中央には「ポジターノ」のサマーマーケットのような商店が軒を並べる。商店はスクーター「ベスパ」など15のイタリア現地ブランドをはじめ50あまりの異色な商品で構成され、イタリア人社員も投入され、バカンスの雰囲気を盛り上げる。

貿易センター店では、世界的イラスト作家のマリー・ドアザン(Marie Doazan)がポジターノの風景をモチーフに、青い地中海と絶壁、レモンの木が調和するように制作した巨大グラフィックが店舗外壁をいっぱいに埋める予定だ。レモンの木のパーゴラとイタリアコンセプトの店も地下1階にある。

空間演出だけでなく、イタリア文化を体験できる文化センター講座、バカンスをテーマにしたアート展示など、体験型コンテンツが全国16店舗に展開される。

現代百貨店関係者は「現代百貨店だけの色を盛り込みながらも持続可能な名所化戦略を強化するために、今後も毎年夏にフランスやスペインなど世界各国の海外有名保養地をテーマに開催する。クリスマスに劣らないバカンス認証ショット聖地になるよう、差別化されたコンテンツを提供しながら、オフラインリテール空間が持つ経験の価値を極大化するだろう」と話している。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular