韓国空軍の特殊任務用輸送機C-130Hに敵の赤外線探索機の追跡を撹乱する欺瞞装備が搭載される。
防衛事業庁はC-130Hに指向性赤外線妨害装備(DIRCM)を体系統合する事業に関連して、このほど、C-130H性能改良第2次事業のメーカー選定入札を締め切った。
この事業が2027年に終われば有事の際、敵指導部と核心施設を打撃するための特殊部隊の隠密浸透能力が強化されるとみられる。
DIRCMは高出力赤外線レーザー(欺瞞光源)を集中照射し、赤外線探索機が目標を追跡できないよう撹乱する欺瞞体系だ。この装備を利用すれば、航空機に向かって飛んでくる熱追跡ミサイルを無力化できる。
DIRCMは米国の対外輸出禁止品目に指定され、これまで導入が難しかった。しかし、軍当局が説得の末、2014年9月に購入許可を受け、C-130H性能改良2次事業に着手した。
C-130輸送機4機には2021年までに▽多機能レーダー▽前方観測赤外線装備▽衛星通信装備▽低高度高速投下システム――の4種の装備が搭載された。こうした性能改良1次事業を経た改良型C-130Hは、2016年末から空軍に順次、引き渡されている。
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