
韓国のハイト真露が10月31日、アルコールと空き瓶価格の値上げなどを理由に「チャミスルフレッシュ」と「真露」など焼酎の出庫価格を6.95%引き上げると明らかにした。出庫価格の値上げ幅に対し、飲食店の値上げ幅が大きくなりがちで、飲食店が集まる江南(カンナム)界隈では「焼酎1本7000ウォン(1ウォン=約0.11円)時代が来た」ともささやかれている。
「チャミスルフレッシュ」の出庫価格は現在1本1166ウォンで、6.95%上がれば81ウォンアップの1247ウォンになる。
卸売業者は物流費や人件費を考慮し、だいたい出庫価格の約20~30%のマージンを付けて約1496ウォン~1621ウォンでスーパーや飲食店に売る。
飲食店ではこの値段がぐんと上がる。ソウル市内の飲食店では平均して焼酎1本5000~6000ウォンだ。1本1600ウォンで納品されたものを5000ウォンで売れば3400ウォンが利益になる。したがって家賃や人件費を考慮しても高いと指摘される。
通常、焼酎の出庫価格の値上がりが100ウォン未満でも、飲食店の価格は1000ウォンずつ上がっており、今年もそうなる可能性が高い。
ただ、食材費はもちろん人件費や電気料金など公共料金も全て上がっている状況では、飲食店の値上げを責められないという声もある。
ソウル市内の食堂経営者は「酒代を上げなければ食事のメニューを上げないと維持できない。ビールと焼酎を5000ウォンで売るからといって、残った金が私のもうけになる構造ではない」と話した。
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