韓国国土交通省は12日、自動運転スタートアップ「ライドフラックス」が開発した無人自動運転車の一般道路運行を許可(臨時運行許可)したと明らかにした。早ければ第4四半期初め、無人自動運転車が一般道路を走る。
ライドフラックスの無人自動運転車は、韓国現代自動車のSUV「ジェネシスGV80」に自動運転システムとライダーセンサーなどを搭載した韓国初の無人自動運転車だ。最高速度は時速50キロだという。
これまで臨時運行許可を受けた自動運転車は、試験ドライバーが運転席に搭乗した形の自動運転車や、最高速度が時速10km以下の超低速、特殊無人自動運転車(清掃車)などだった。
ライドフラックス無人自動運転車は、非常自動制動・最高速度制限などの安全機能と車内・外部の非常停止ボタンなどを備える。自動運転車に合わせた試験・研究施設がある韓国最大規模の自動運転専用実験都市である京畿道華城(キョンギドファソン)のK-Cityで、都心を無人自動運転するための安全要件の確認をすべて終えた。
国土交通省はさらに徹底した安全管理のために運行可能領域内の段階的検証手続きを導入する。今回の臨時運行許可車両が検証手続きを一度に通過すれば、早ければ今年第4四半期初めに無人自動運転が可能になる。
第1段階の試験自動運転は試験ドライバーが運転席に座った状態で実施し、第2段階では試験ドライバーが助手席に着き、非常措置のための遠隔管制・制御または車両の外部管理人員の配置などの条件が付与される。
無人自動運転のためには、試験自動運転中の運行実績(事故発生有無、制御権転換頻度など)と無人自動運転要件の審査を通過しなければならない。
国土交通省はまた、今回の無人自動運転の臨時運行許可後、企業の無人自動運転実証が増加することに備え、無人自動運転車両の臨時運行許可の細部基準も年内に整備する。
国土交通省のパク・ジンホ自動運転政策課長は「2016年から計437台の自動運転車が臨時運行許可を取得し、技術やサービスを実証したが、今回の無人自動運転実証がもう一つの転換点になることを願う。今後も政府は自由な無人自動運転実証環境の造成と国民の安全確保という二つの課題を達成するために努力する」と明らかにした。
現在、米国や中国、日本、カナダなどで無人自動運転車の運行を実証している。
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