韓国の務安(ムアン)国際空港で起きた済州(チェジュ)航空機の事故では、警察犬が犠牲者の金の腕輪を発見するなど活躍した。警察犬は9日間にわたって2.8キロある滑走路周辺を捜索し、遺体の一部や航空機の重要部品などを見つけた。
警察犬は全国各地で活躍している。麻薬や爆発物、電子機器、凶器などを嗅ぎ分け、その能力は人間の警察官に劣らない。
昨年2月には麻薬探知犬「アミーゴ」が京畿道始興市(シフンシ)の山中3カ所を4時間かけて捜索し、1キロのヒロポン(メタンフェタミン)を発見したこともある。
韓国では1973年に13匹の「捜査犬」が導入され、その後、警察犬の役割は広がりを見せてきた。1986年のアジア大会や1988年のソウル五輪では爆発物探知犬が活躍。さらに2012年には、体臭を嗅ぎ分け、強盗事件などで犯人や遺体を発見する「体臭証拠犬」を警察庁が導入した。
警察犬の訓練と専門性の重要性が高まり、2020年には大田市儒城区(テジョンシ・ユソング)に警察犬の専門訓練センターが開設された。今後は韓国原産の犬種、珍島犬(チンドッケ)の警察犬育成も期待されている。
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