2025 年 12月 6日 (土)
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韓国・済州島の名所で「迷惑キャンパー」次々と…夜通し宴会、違法炊事で火災の懸念も

済州道ホームページ(c)MONEYTODAY

韓国・済州島の名所「オルム(寄生火山)」で、キャンプ禁止区域にもかかわらず違法にキャンプや炊事をする一部の「迷惑キャンパー」が後を絶たず、地元自治体が厳重な取り締まりに乗り出す方針を明らかにした。

済州道によると、同道の公式ウェブサイトの意見投稿欄「道民の声」には、道民からの苦情が寄せられた。投稿者は済州市涯月邑(エウォルウプ)にある「クンノッコメオルム」での実態を報告し、「早朝に登るとテントを張って野営しているキャンパーが多く、夜通し酒を飲み、肉を焼き、火を使っている」と指摘した。

さらに「山火事の危険性はもちろん、トイレのない山中で用を足すのかといった衛生面でも問題がある」と苦言を呈し、「展望台を占領してしまい、登山客の妨げにもなっている。キャンプ禁止の看板と監視カメラの設置を希望する」と訴えた。

この苦情を受けて済州道は公式に説明資料を発表し、「当該地域でのキャンプ・炊事行為は明確に違法であり、法的根拠に基づく取り締まりを強化し、違反者には厳しく対処する」と明言した。

道によれば、違法行為は「自然環境保全法第40条(公共用自然の毀損防止)」および「山林保護法第57条(引火性物質の携行禁止)」に該当し、違反時には最大100万ウォン(約11万円)の過料が科される可能性がある。

今後は、クンノッコメオルムを含む特定地域への立ち入り・炊事・宿泊行為を制限する告示も検討中であり、観光地としての秩序回復と自然保全を目的とした取り組みが本格化する。

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