韓国の国家統計ポータル(KOSIS)によると、済州(チェジュ)の先月の消費者物価上昇率が前年同月比1.2%にとどまった。昨年7月の7.4%上昇に比べ、6.2ポイントも下落。全国17広域市道の中で最も低い上昇幅だった。新型コロナウイルス禍で済州の物価を押し上げていたレンタカーや外食などの価格が元に戻ったことが大きな要因とみられる。
詳細に見ると、乗用車の賃借料(レンタカー)が昨年7月の24.7%上昇から今年は17.4%下落に転じ、ホテル宿泊料も13.5%上昇から2.0%へと上昇幅が縮小した。旅客船料(12.5%→-2.2%)と国内団体旅行費(27.5%→-9.3%)などの旅行品目もマイナスとなった。
外食物価の上昇幅は1年間で8.6%から5.2%に縮小された。縮小幅が大きかったのは▽冷麺(16.1%→2.7%)▽カルビタン(13.9%→4.7%)▽ビール(13.4%→4.0%)▽牛肉(17.0%→0.0%)――などだ。
先週、休暇で済州に行った旅行者は「宿泊やレンタカー費用は半分、食堂の順番待ちの列も以前の半分ぐらいに減っていた。観光名所やグルメの人出が少なく、物価もかなり落ち着いた印象だ」と話した。
韓国開発研究院(KDI)のチョン・ソラ展望総括は「全般的に個人サービス物価の上昇幅が鈍化する中、済州地域はレンタル費用など観光需要の減少と相まって下落幅が大きかった可能性がある」と説明した。
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