
韓国釜山市の消防署前に、現金が詰まったヘリウムガスボンベがひっそりと置かれた。「山火事対応で尽力してくれた消防士への感謝を伝えたい」という匿名の寄付者からの贈り物だった。
釜山鎮消防署によると、同署傘下の119安全センターの前に4月10日、緑色のヘリウムガスボンベが置かれていた。中には約80万ウォン(約8万円)相当の硬貨や紙幣がぎっしりと詰まっていた。
ガスボンベには、寄付者が書いたとみられる手書きのメッセージも添えられていた。そこには「今回の山火事で本当にお疲れさまでした」「感謝の気持ちをどう伝えればいいか分からず、申し訳ない。私の小さな返礼が少しでも力になれば」と綴られていた。
消防署はこの心温まる寄付をより意義深く活用するため「福祉の死角」に置かれた子どもたちの支援に充てることを決定。釜山市内の児童福祉施設に生活必需品などを購入して届けた。
釜山鎮消防署のペ・ギス署長は「あたたかな善行を実行してくださった匿名の寄付者に深く感謝する。このような善意が社会全体に広がり、より温かい世の中になることを願っている」と語った。
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