「宅配便が延々と押し寄せてくるじゃないですか。今日中に消化しなければならない物量です」
秋夕連休を3日後に控えた先月25日午後7時ごろ、韓国忠清北道清州市(チュンチョンプクト・チョンジュシ)の清州郵便集中局。暗くなった夕方にも郵便局職員の時計の針は休むことなく回る。
昼間に提川(チェチョン)と丹陽(タニャン)を除いた忠清北道9市郡から宅配を積んできた5トントラックが1台、2台と到着すると、職員たちが慌ただしく動いた。
リンゴ箱や韓牛など秋夕ギフトセットが主な宅配便は、トラックの中から長く伸びたベルトコンベヤーに載せられ、2階に移されて分類作業に入る。
運ばれた宅配便は、もう一度分類作業を経た後、パレット(貨物運搬台)の上に積み重なった。
雨が降って涼しい風が吹いてくるにもかかわらず、荷物を運ぶ職員たちの額には汗がにじんでいた。
20キロを超える贈り物用の果物箱が続けて押し寄せると、ため息が出たりもした。
押し寄せる物量にてんてこ舞いしながらも、職員たちはひょっとして荷物が壊れるのではないかとそっと下ろした。
物流職員(50代)は「宅配量が増えるのも大変だが、毎年名節の時に本当に大変なのは重い宅配が多くなること。物流作業をしばらくして海苔ギフトセットのように軽い宅配を見ればそれほど嬉しい時はない」と話した。
パレットの上に大人の背より高く積み上げられた宅配がたくさん集まると、全国28カ所の郵便集中局と物流センターに運ばれる。
秋夕連休を控えて、清州郵便集中局が扱う宅配は1日約8万2000個余り。この頃になると宅配便の配送が遅れるか心配で週末まで返上して作業する職員もいるという。
清州郵便集中局関係者は「不況のせいか例年より今年の秋夕名節には宅配が減ったのに作業量は依然として多い。普段よりは宅配物量が約1.7~2倍程度増えたと理解すれば良い」と説明した。
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