2025 年 6月 9日 (月)
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韓国・李在明大統領「執務室再移転」予告→「見られなくなる?」青瓦台観覧に長蛇の列

6月7日午後3時ごろ、ソウル・青瓦台正門前(c)news1

顕忠日(韓国の戦没者追悼日)の連休中日の6月7日午後、ソウル市鍾路区にある青瓦台(韓国の旧大統領府)は、家族連れや外国人観光客でごった返していた。イ・ジェミョン(李在明)大統領が執務室を現在の龍山から再び青瓦台へ移す可能性を示唆したことで、観覧希望者が急増している。「もう見られないかもしれない」。こんな思いから全国から観光客が殺到し、正門前には200人以上の行列ができ、列は150メートル先の大統領秘書室庁舎にまで及んだ。

青瓦台財団によると、6月の週末枠はすでに観覧予約が全て満席。1日あたり2万2000人、4週間分の予約を受け付けているが、イ・ジェミョン大統領の再移転発言を受けて予約数が一気に増えたとみられる。

この日、青瓦台正門から孝子洞三叉路に至る道路は観光バスと乗用車で混雑。青瓦台と昌徳宮をセットで巡るツアー客を乗せた45人乗りの観光バスも続々と到着した。真夏日のような気温28度のなか、観覧客は日傘やサングラスを手に、汗をかきながら長い列に並び、青瓦台本館を背景に記念写真を撮る姿も多く見られた。

多くの市民が2週間以上前から観覧を予約し、全国各地から訪れた。中には「この機会を逃せば、二度と青瓦台を見られないかもしれない」と語る人もいた。

観覧者の多くは、執務室の再移転について肯定的な意見を持っていた。釜山出身の会社員イ・ジヘさん(31)は「青瓦台は歴史と伝統のある場所。きちんとセキュリティを整えれば当然ここに戻るべきだ」と語った。

青瓦台の人気により、周辺のカフェや飲食店などの商店も「思わぬ特需」に湧いている。正門近くにあるカフェの経営者は「人が多すぎて氷が切れ、アイスドリンクの提供ができない状態」と話し、「平日も店が満席になるほど客足が絶えない」と語った。

青瓦台では今月4日から敷地内の散策路(計1.31km)の改修工事が進められているが、本館や迎賓館などの主要施設は引き続き観覧可能となっている。青瓦台財団は「大統領執務室の復帰が決定するまでは、従来通り4週間先までの観覧予約を受け付ける」としている。

(c)news1

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