2026 年 1月 1日 (木)
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韓国・李在明大統領、4日に訪中…中国が強調したい「抗日の歴史」の共有

2025年11月1日、習近平国家主席を見送るイ・ジェミョン(李在明)大統領=SNSより(c)news1

韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領が1月4日から7日の日程で中国を国賓として初めて訪問する。これに先立ち中国国営メディアは、訪中を「中韓関係の新たな出発点」と位置づけ、抗日運動の象徴である金九を取り上げ、両国が共有する「反ファシズムの歴史」を強調する報道を展開している。

中国・上海対外経済貿易大学の朝鮮半島研究センターの詹德斌主任は中国共産党機関紙・人民日報系「環球時報」の取材に対し、「新年早々にイ・ジェミョン大統領が訪中することは、新たな出発を象徴するものであり、両国関係の安定と回復が期待される」と述べた。

イ・ジェミョン大統領は就任後、日本、米国に続き3番目に中国を訪問することになるが、詹德斌主任はこれについて「韓国が日米中の関係を早期かつバランスよく管理しようとしている」と分析している。

今回の訪中では、経済・通商協力や人的交流のほか、北東アジアの安定と協力が主要議題になる見通しだ。中韓自由貿易協定(FTA)の高度化交渉や未来産業分野での連携、対立の管理なども議論されるとみられる。詹德斌主任はさらに「韓国が日中対立の調整役を望む可能性もある」と指摘し、両国が単独主義への反対と多国間主義の支持を確認する場になると見通した。

とりわけ注目されているのが、イ・ジェミョン大統領の上海訪問にあわせて予定されている「大韓民国臨時政府旧址」の視察だ。2026年は金九の生誕150周年、また上海臨時政府庁舎設立100周年にあたる年であり、環球時報の英語版「グローバルタイムズ」は金九を「韓国の象徴的独立運動家であり、抗日闘争の核心人物」と紹介した。

詹德斌主任は同紙の取材に対し、「上海での記念行事は、中韓両国が共有する反ファシズム遺産を際立たせるもの」としたうえで、「第二次世界大戦後の国際秩序支持と軍国主義への反対を鮮明にするシグナルだ」と述べた。これは、最近の台湾問題をめぐる日中間の緊張に関連し、中国が日本の「軍国主義復活」を警戒する世論戦をアジア全域で展開しようとする動きとも読み取れる。

中国外務省も12月30日、韓国大統領府の発表と同時に訪中日程を公表。林剣副報道局長は「今回の訪問はイ・ジェミョン大統領の初の中国訪問であり、両国は互いに重要な隣国で協力パートナーである。戦略的協力関係の発展に寄与することを期待する」と述べた。

イ・ジェミョン大統領の訪中は、トランプ米大統領の訪中前に中国と政策調整を図る意図があるとも見られており、旧正月や中国の全国人民代表大会(全人代)開催などの政治日程を避けた「適切なタイミング」として、1月初旬の実施に至ったという。

(c)news1

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