2025 年 8月 29日 (金)
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韓国・李在明大統領、米朝中を見据えた「ピースメーカー戦略」…APECでの三者会談模索か

トランプ米大統領と握手するイ・ジェミョン(李在明)大統領=イ・ジェミョン大統領SNS(c)news1

韓国大統領室は8月28日、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が中国で開かれる「抗日戦争勝利記念日(戦勝節)」の式典に出席するとの決定について、事前に把握し、米韓首脳会談の成果につなげたと明らかにした。

この判断には、北朝鮮が戦勝節出席を機に対外活動を本格化させる可能性があるとの見通しが含まれており、トランプ米大統領がキム総書記との再会談に意欲を示していることを見越して、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を促したものとみられる。

カン・フンシク(姜勲植)大統領秘書室長は同日午後に龍山の大統領室で開いた記者会見で、「政府は事前に情報を把握しており、関係機関を通じて本日発表されるとの報告も受けていた」と述べた。

キム総書記は習近平国家主席の招請を受け、9月3日に北京で開かれる戦勝節式典に出席する。具体的な訪中日程は未発表だが、韓国政府も、ウ・ウォンシク(禹元植)国会議長を団長とする代表団を派遣予定であり、イ・ジェミョン政権下で初の南北接触の可能性も取り沙汰されている。

カン・フンシク室長は「韓米首脳会談も、こうした動きの延長線上で理解できる。両国間の対話と協力のチャンネルは常に開かれている」と述べ、大統領室も「北朝鮮といつでも対話する意思があり、その動向を綿密に把握している」と補足した。

韓米首脳会談では、北朝鮮問題に対する両首脳の共感が潤滑油となったとの評価が出ている。イ・ジェミョン大統領は、北朝鮮という共通の関心事を通じてトランプ大統領との信頼関係を構築し、平和的解決のパートナーとしての姿勢を示した。特に、ノーベル平和賞への関心を持つトランプ大統領に対しては「世界唯一の分断国家である朝鮮半島に平和をもたらすピースメーカーとしてキム総書記とも会談してほしい」と述べ、「私はペースメーカーとして支援する」と言葉を添えた。

これに対し、トランプ大統領も「キム総書記との再会を期待しており、関係改善に努めたい。南北関係において役割を果たすことができ、韓国の指導者と協力していけると考えている」と応じた。

大統領室の関係者は「イ・ジェミョン大統領は、首脳会談の場で米国とトランプ大統領が朝鮮半島の平和と東北アジアの安定において果たすべき役割の重要性を伝えた。さらに『APECに出席し、中国や北朝鮮と会うのはどうか』と提案し、韓国が調整役を担えるというメッセージも込めた」と説明した。これにより、米国内の一部で持たれていたイ・ジェミョン政権への「親中派」との誤解も払拭された可能性がある。

国立外交院のミン・ジョンフン教授は「トランプ大統領は習近平主席に会いたがっている。APECに前向きな反応を示した可能性が高い」と指摘しつつ「キム総書記がAPECに出席する可能性は低いが、DMZ(軍事境界線)での南北と米の三者会談につながるシナリオもある。韓国政府もそれを積極的に活用しようとしているようだ」と分析した。

(c)news1

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