
韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領は8月25日(現地時間)、米首都ワシントンのホワイトハウスでトランプ大統領と会談し、朝鮮半島の平和構築におけるトランプ氏の役割に期待を示した。
イ・ジェミョン大統領は会談で「世界で唯一の分断国家として残る朝鮮半島に平和を築くため、(北朝鮮の)キム・ジョンウン(金正恩)氏と会談し、北朝鮮に『トランプ・ワールド』を建てて、私もそこでゴルフができるようにしてほしい」と語り、トランプ氏に対して「世界史的に認められる平和のメーカー(創造者)として役割を果たしてほしい」と要請した。
さらにイ・ジェミョン大統領は「トランプ氏が大統領在任中に果たした平和構築の役割は際立っていた。欧州・アジア・アフリカ・中東各地の戦争が、トランプ氏の影響で休戦し、平和が訪れている」と述べ、その功績を評価。「世界の指導者の中で、平和問題にこれほど関心を持ち、実績を残した例は初めてだ。朝鮮半島の平和に新たな道を切り開いてほしい」と語った。
イ・ジェミョン大統領はまた、「トランプ政権時代には北朝鮮と韓(朝鮮)半島の関係が非常に安定していた。だが、トランプ氏がアメリカ政界から一時的に退いた間に、北朝鮮はミサイルや核兵器の開発を進め、朝鮮半島情勢は悪化した」と述べ、1期目のトランプ政権の対北朝鮮政策を高く評価した。
そのうえで「私が関与しても南北関係の改善は簡単ではない。だがこの問題を解決できる唯一の人物はトランプ氏だ。あなたが平和のメーカーになるなら、私はそのペースメーカーとして全力で支援する」とも語った。
これに対し、トランプ大統領は「そうするつもりだ。キム・ジョンウン氏に会うことを楽しみにしており、関係改善を進める」と応じ、「これまで多くの韓国指導者と会ってきたが、今の大統領のアプローチが最も良いと考えている」と称賛した。
また、トランプ氏は「キム・ジョンウン氏とは良好な関係を築いており、それは今も変わらない。2度の首脳会談を通じて非常に親密な関係になり、互いに敬意を持っている」と語り、「南北関係において私にも果たせる役割があると考えているし、韓国の指導者と協力できると思う」と述べた。
首脳会談では、貿易をはじめとする多くの懸案についても議論された。トランプ氏は「韓国は船の製造が非常に得意だ。我々はアメリカ国内に造船所を設立し、船の建造を再開する方法も検討している。韓国と協力し、アメリカ国内で韓国人とともに船を建造することを目指す」と語った。
これに対し、イ・ジェミョン大統領は「強固な韓米同盟を土台に、韓国は発展してきた。今後も軍事分野にとどまらず、経済や科学技術分野においても同盟を拡張し、未来型同盟として発展していきたい」と述べ、「韓国国民はトランプ大統領に大きな期待を抱いている」と強調した。
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