未来の韓国陸軍戦力の主軸になる「アーミータイガー」(Army TIGER)部隊員は、ドローンと風船、気球など空中飛行体を活用した通信支援を受けることになる。陸軍情報通信学校は「空中飛行体技術水準及び軍活用方案研究」を来年初めごろに完了するという計画の下、研究遂行機関を求めている。
韓国軍は現在、地上戦術通信体系を活用しているが、これは朝鮮半島作戦環境では地形・気象などの要素で運用に制約を受けざるを得ない。これに対し、陸軍は未来作戦環境を考慮した人工衛星・空中中心の「多階層統合通信ネットワーク」構築を推進中だ。
軍関係者は「現在陸軍の衛星通信体系は一部部隊だけが運用できる。今後、戦力化予定の衛星・空中通信体系戦力化までは多くの時間が必要なうえに、通信支援能力もやはり、多数の部隊と戦闘員に円滑な通信網を提供するには制限事項が多い」と説明した。
陸軍は今回の研究を通じて高度数百m~数km上空で運行できるドローン・風船・気球など飛行体を活用した通信中継で、難聴地域を克服し、旅団または大隊単位でも円滑なデータ通信網を実現できるようにする。
このため、今回の研究には▽国内外の民間の空中飛行体技術開発及び発展傾向分析▽空中通信中継の運用のための空中飛行体データ算出▽空中飛行体を活用した空中通信中継運用概念及び考慮事項確立――などに関する事項が含まれる。
「空中通信中継」技術はアーミータイガー部隊に真っ先に導入されるとみられる。
陸軍は昨年6月、アーミータイガー示範旅団戦闘団を創設し、人工知能(AI)ベースの有・無人複合体系など未来の地上軍の先端戦力と作戦遂行概念、最適化された部隊構造などを検証している。
軍関係者は「アーミータイガー歩兵旅団は高度化した有・無人複合体系から生成・収集される情報を指揮所から戦闘員まで伝送し、戦場の状況を共有できる体系を運用する。アーミータイガー旅団級部隊以下、諸隊で効率的に運用できる空中飛行体の技術水準や軍活用案に関する研究が必要だ」と話している。
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