2025 年 8月 1日 (金)
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韓国・未明の廃棄物集積場火災、エネルギー企業がAI火災検知器で早期鎮圧

チョニル・エネルギーによる廃棄物集積場の火災鎮圧=同社提供(c)KOREA WAVE

韓国のエネルギー企業「チョニル・エネルギー(CHUNIL ENERGY)」は29日、人工知能(AI)ベースの火炎検知器で、未明に発生した廃棄物火災を20分で鎮圧したと明らかにした。

火災は7月26日午前2時ごろ、ソウル市江西区のある産業廃棄物集積場で発生した。現場に従業員がいなかった時間帯に火炎が発生するとすぐに検知器が作動し、管制センターと担当者に警報を送信。出動した消防と警備要員が火災を消し止めた。

出火の初期原因は、積み上げられた廃棄物の中にあったリチウムイオン電池の爆発によるものと推定されている。

チョニル・エネルギーの対応は、業界全体で繰り返される廃棄物火災の問題の中で、稀な早期検知・迅速対応の事例として注目された。

廃棄物保管施設は自然発火や使用済み電池の爆発などによって火災のリスクが高いのに、大半は検知器が設置されていない。このため、営業が終了した未明の時間帯には、火災の認知や対応が特に難しいという。

実際、2019年から2023年までの間に全国で631件の廃棄物施設火災が発生しており、中には10日以上続いた事例もあった。

チョニル・エネルギーは全国23カ所の事業所に火炎検知器と24時間の管制システムを順次導入中。検知器は、特定の二酸化炭素波長を認識する赤外線センサーを活用し、10〜30秒以内に火炎を検知することができる。溶接による火花とも識別が可能だ。

チョニル・エネルギーのパク・サンウォン代表は「廃棄物の保管およびBIO-SRF生産施設は常に火災の危険にさらされている。設備投資はコストの問題ではなく、責任の問題である。チョニル・エネルギーは法的基準にとどまらず、業界全体の安全基準をリードしていく」と語った。

(c)KOREA WAVE

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