2025 年 11月 1日 (土)
ホーム社会韓国・月給400万ウォン超は4人に1人…高所得層が拡大傾向

韓国・月給400万ウォン超は4人に1人…高所得層が拡大傾向

(c)news1

韓国における2025年上半期(4月時点)の月給取り(賃金労働者)は2241万5000人に上り、前年同期より27万6000人増加したことが分かった。このうち月収400万ウォン(約44万円)以上の高所得層は27.5%を占め、前年から割合を増やしている。

国家データ庁が10月28日に発表した「地域別雇用調査:産業・職業別特性」によると、今年4月時点の全体就業者数は2888万7000人で、前年同期(2869万3000人)から19万4000人増加した。

業種別では、非居住型福祉施設運営業(168万8000人)や飲食店業(166万2000人)が就業者数の上位を占めた。一方、作物栽培業(126万人)や建設業は減少が目立った。特に福祉分野では、非居住型福祉施設で13万5000人、居住型施設で3万2000人が増加した。国家データ庁は「高齢化による介護ニーズの増加と高齢者雇用の拡大が影響した」と分析している。逆に作物栽培業は11万5000人減少しており、当局は「4月の寒波など天候の影響が大きかった」と説明した。

学歴別の職種分布では▽中卒以下:清掃・建物管理(23.9%)、農業・畜産業(21.0%)など▽高卒:調理・飲食サービス職(9.6%)、販売業、運輸業など▽大卒以上:教育専門職(7.4%)、工学技術職、医療専門職など――が多かった。

職種別に見ると販売職(153万9000人)、清掃職(127万2000人)、作物栽培職(120万5000人)の順、性別では男性は運転業(6.1%)や農業、販売が多く、女性は販売(6.8%)、清掃(6.8%)、会計・経理(5.6%)が多かった。

月収別では、200万~300万ウォン未満が最も多く30.6%、400万ウォン以上が27.5%、300万~400万ウォン未満が22.4%だった。また、500万ウォン以上の高所得層は前年より1.4ポイント増加し、最も大きな伸びを記録した。これに対し100万~300万ウォン未満の労働者は減少しており、全体的に所得水準の二極化が進んでいる様子がうかがえる。

産業別では、専門・科学・技術サービス業(51.1%)、情報通信業(50.1%)、金融・保険業(49.9%)において、月収400万ウォン以上の高所得者の割合が半数近くに達した。

国家データ庁は「今後も高齢化や産業構造の変化により、就業構造や所得分布に変化が生じる可能性が高い」と指摘している。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular