![](https://koreawave.jp/wp-content/uploads/2025/02/韓国・昨年12月の経常収支、124億ドルの黒字…年間予測を上回る-1024x571.jpg)
昨年12月の韓国の経常収支は123億7000万ドルの黒字を記録し、12月としては過去最大の数値となった。半導体の好調が続き、乗用車などの非IT(情報技術)製品の減少傾向が鈍化したことで、輸出が増加した。年間の経常収支黒字は990億4000万ドルとなり、韓国銀行の予測である900億ドルを上回った。
韓国銀行が6日発表した「2024年12月国際収支(暫定)」によると、12月の経常収支は123億7000万ドルの黒字で、前月(100億5000万ドル)よりも黒字幅が拡大した。韓国企業による大規模な外国人配当の支払いが影響し、昨年4月に一時赤字を記録したものの、その後8カ月連続で黒字が続いている。
経常収支は、輸出と輸入の差を示す指標であり、商品収支、サービス収支、本源所得収支、経常移転収支で構成される。輸出が増え、輸入が減るほど黒字幅は拡大する。
商品収支は104億3000万ドルの黒字で、21カ月連続の黒字を記録した。前月の98億8000万ドルよりも黒字幅が拡大した。輸出は前年同月比6.6%増の633億ドルで、15カ月連続の増加となった。半導体を中心にIT関連の輸出が増加し、乗用車や化学製品などの非IT製品の減少傾向も和らぎ、全体の輸出増加につながった。
通関基準で見ると、情報通信機器(+37%)、半導体(+30.6%)、鉄鋼製品(+6%)の輸出が増加した一方で、化学製品(-0.4%)、乗用車(-5.8%)、機械・精密機器(-6.3%)、石油製品(-11.9%)の輸出は減少した。地域別では、東南アジア(+15.4%)、欧州連合(+15.2%)、中国(+8.6%)、日本(+6.1%)、米国(+5.5%)で輸出が増加した。
輸入は前年同月比4.2%増の528億7000万ドルを記録した。原材料の輸入は減少したが、資本財の増加が続いたほか、消費財の輸入も増加し、3カ月ぶりにプラスへと転じた。
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