
韓国で昨年、119救助隊が救助した人員のうち、約16%が交通事故関連だったことが明らかになった。地盤沈下事故や電気自動車(EV)火災の増加など、交通事故の多様化・複雑化に対応するため、交通事故救助の専門家育成が強化されている。
消防庁によると、2024年1年間に全国の救助隊が救助した人員は計11万4998人で、このうち交通事故関連の救助者は1万8355人。全体の約16%を占めた。
近年、地盤沈下による人や車両の転落事故やEV火災、豪雨・大雪による多重衝突など、交通事故の形態はますます多様かつ複雑化している。このため、中央消防学校は今月7日から11日までの5日間、全国の救助隊員約20人を対象に「交通事故救助専門家育成課程」を実施した。
カリキュラムは▽状況別の救助装備使用法▽車両の種類ごとの迅速な救助技術▽実際の事故状況を再現した実戦訓練▽救助活動および応急処置▽多重衝突など複合自動車事故対応シナリオ訓練――などの内容で構成された。
特に、EVの普及拡大を受け、電気系統の特性理解とそれを救助活動に活用する教育も進められた。
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