韓国食品医薬品安全処はこのほど、医療用麻薬類を昨年処方された患者が2018年の統計開始以来最多だったとする「2022年医療用麻薬類取扱現況統計」を発表した。
統計によると、昨年の医療用麻薬類処方患者は1946万人で2021年の1884万人から62万人増加した。
効能別に見ると、麻酔薬が1122万人で最も多く、催眠鎮静剤928万人、抗不安剤641万人、鎮痛剤312万人が続いた。
年代別では、50代が406万人と最多で、40代384万人、60代374万人の順。40代以上が全体の62%を占めた。
食品医薬品安全処は「40代以上の年齢層でプロポフォールやミダゾラムといった麻酔剤が健康診断や簡単な施術で多用されるため」と理由を説明した。
医療用麻薬類の処方量は18億7360万個で、抗不安剤(9億1863万個)が49%を占めた。
誤用や乱用の懸念が指摘されている鎮痛剤と食欲抑制剤の処方件数はそれぞれ前年比5.3%と5%減少した。
2024年6月から医療用麻薬類を処方する医師に患者の投薬履歴の確認が義務付けられるのに伴い、食品医薬品安全処は確認対象となる成分を指定するなどの法令を早期に設ける方針だ。
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