韓国で昨年末現在、不法滞在の外国人が42万3675人に上っていたことが、法務省の資料でわかった。これは韓国に滞在する外国人(250万7584人)の16.9%に相当する。資料は与党「国民の力」のソン・ソクジュン議員が同省から提供を受けた。
不法滞在外国人の中ではビザなしで入国できる滞在資格である「ビザ免除」で入国したケースが16万9283人(40.0%)で最も多く、これに▽短期訪問ビザ(8万7067人・20.5%)▽非専門就職(5万6328人・13.3%)▽一般研修(2万6142人・6.2%)▽観光通過(2万757人・4.9%)▽留学(9579人・2.3%)などが続いた。
ビザ免除と観光通過という「ビザなし入国」は計約19万人となり、全体44.9%を占めた。ひとまず韓国に入ってから不法に就職している様子がうかがえる。
ビザなし入国後、不法滞在する外国人は、国籍別には▽タイ14万5042人(76.3%)▽中国1万4830人(7.8%)▽カザフスタン1万827人(5.7%)▽ロシア7246人(3.8%)▽マレーシア2689人(1.0%)▽米国1615人(0.8%)▽バングラデシュ1446人(0.8%)▽パキスタン1195人(0.6%)――など。
ソン議員は「急増する不法滞在者による社会的葛藤が発生しており、効率的な対応が必要だ。ただ、入国審査過程で善意の被害者が生まれないよう細心の注意が求められる」と話している。
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