韓国で夏になると現れ、住民を不快にさせるラブバグ(赤い背中のハエ)が、今年は例年より1カ月早く目撃された。早い暑さの訪れで各種昆虫の発生時期が早くなり、出没地域も拡大しているようだ。
各地方自治体などによると、忠清圏の一部地域では先月からラブバグが発見された。忠清北道清州に住む50代女性は「先月から夕方に夫と散歩したら時々見かけた。2匹が群れているのが気持ち悪くて散歩の度に避けて歩いている」と話した。
このため、清州市興徳保健所は、ラブバグの大量発生地域を中心に、先月3日、集中防疫に着手した。忠清北道忠州市も同様に、頻繁な雨と高温などの気象変化により、ラブバグが増殖しているとし、先月9日、ラブバグ緊急防疫を実施した。
ラブバグはソウルと首都圏でもよく目撃されている。ソウル市麻浦区に住む20代女性は「昨日、川でジョギングしたら橋脚の柱にラブバグがくっついていた。まだは多くないが、昨年のことを考えると本当に悪夢のようだ」と話した。
この女性は「昨年夏、新村はまさに『ラブバグ地獄』だった。新村のどのカフェに行っても窓ガラスに無数のラブバーグが窓に付いていてぞっとした記憶がある」と話した。
ラブバグの正式な名前は「ヒイロトゲナシケバエ」。成虫になると雌雄が交尾状態で移動して餌を食べたり飛んだりすることから「ラブバグ(愛の虫)」という別名が付けられた。生存期間は成虫になってから3~5日程度と非常に短い。
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