
韓国の特別検察官チームが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁に対し、9月15日に出頭するよう3度目の召喚通知を送ったが、ハン・ハクチャ氏側は応じなかった。ハン・ハクチャ氏側は「17日または18日に自主的に出頭する」と明らかにした。
特検チームは、ハン・ハクチャ氏が被疑者の立場にありながら3度連続で出頭要請に応じなかったとみなし、今後の対応を検討している。刑事訴訟法では、正当な理由なく召喚に不応した場合、裁判所からの逮捕状請求が可能とされるため、特検が逮捕状を請求するかどうかが焦点となっている。
ハン・ハクチャ氏側は14日、「召喚を拒否したのではなく、心臓疾患のため4日にソウル峨山病院で施術を受け、現在も回復に向かっている。11日の診療で再施術の可能性が指摘され、不整脈も再発した。回復のため時間を要請した」と説明した。特検が15日午前10時に出頭を通告していたのに対し、ハン・ハクチャ氏側は「指定されれば誠実に調査を受ける」としている。
一方、特検は「ハン・ハクチャ総裁は健康上の理由で不出頭の意向を弁護人を通じ書面で提出した。毎回直前に一方的に不出頭を通知しており、今回で3回目の『不応』として処理し、今後の対策を検討する」と発表した。
ハン・ハクチャ氏は9月8日と11日の召喚にも応じていない。通常、3回不応の場合には逮捕状請求が検討されるため、司法判断が注目される。ただし、治療中であることが「正当な理由」にあたるかどうかを立証する負担も予想される。
ハン・ハクチャ氏は、韓国の保守系野党「国民の力」との関係や、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏を通じた教団関連の請託疑惑の核心にあるとされ、特定犯罪加重処罰法違反(斡旋収受)や政治資金法違反の疑いを受けている。
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