韓国・済州航空機事故で一家9人が命を落とし、一人取り残された愛犬「プリン」が動物団体によって保護された。
動物保護団体「ケア」は12月31日、SNSで済州航空事故による一家全員の犠牲で全羅南道霊光郡の田舎町に取り残されていたプリンを保護したことを発表した。
ケアによれば、プリンは村の集会所の外で静かに座り、家族を待っているような様子だったという。「家族を失い、村をさまようプリンの状況を危険だと判断し、保護に至った」と団体は説明している。さらに「葬儀に参列している遺族と連絡を取り、新しい飼い主が見つかるまでケアがプリンを保護する」としている。
プリンの飼い主だったのは、今回の事故で亡くなった最高齢の乗客(80)とその家族。プリンが暮らしていた家は、この乗客夫妻と2人の娘、孫たちが住んでいた場所だった。事故で親族計9人が命を落とした。
プリンは、村で唯一の幼児だった6歳の孫娘にとって「唯一の友達」であり、その背景がさらなる悲しみを呼んでいる。動物保護団体はプリンが新しい家族と出会い、再び幸せな生活を送ることを目指している。
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