2024 年 10月 18日 (金)
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韓国・新型コロナ日常回復の逆説…夏インフルエンザ異例の流行

ソウル市内のある病院で診療を受けるため待機する市民(c)NEWSIS

新型コロナウイルスの感染拡大が収まり、日常が回復する一方で、韓国で夏場のインフルエンザが流行している。疾病管理庁の8月6~12日の集計では、インフルエンザが疑われる患者の割合は外来1000人当たり12.5人。前年同期の3.3人に比べて4倍近い水準となっている。

急性呼吸器感染症の入院患者数は1370人で前年同期の532人から急増した。特に乳幼児に主に発生するアデノウイルスの入院患者は636人で前年同期の58人の11倍に達している。

一方で、コロナ患者が昨年の3分の1レベルに減少しており、専門家は、コロナの流行とその後の日常回復がインフルエンザの流行に影響を及ぼしたと分析している。

コロナ禍でソーシャルディスタンスの確保やマスク着用を励行するようになり、手洗いなど衛生意識も高まった。このため他の呼吸器感染症の発生が減り、免疫力が落ちたという見方だ。

嘉泉(カチョン)大学のオム・ジュンシク教授は「毎年一定数以上の人口集団が感染すると、季節的流行が過ぎれば感染を遮断をする役割を果たす。だが、この3年間はインフルエンザ感染で免疫を獲得する人口集団が非常に少なく、感受性が増加した。これまで感染していない人々の間で感染が続いた」と分析している。

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