韓国・大邱(テグ)で今年3月19日、10代女性が救急搬送先が見つからず、医療機関8カ所をたらい回しにされた末、死亡した問題で、保健福祉省は8つの救急医療機関のうち4カ所に対して応急医療法に基づく行政処分を下す方針を明らかにした。
女性は建物の4階から転落し、足首と頭に打撲傷があったが、意識はあった。
最初に運び込まれた地域応急医療センターでは、医師は患者の重症度を判断せず、精神健康医学科の診療などが必要だとして、他の医療機関への移送を勧めた。同省は医師が重症度分類基準に基づいて分類すべきだとし、救急医療法などに違反したとしている。
このほか、各医療機関で「正当な理由なしに応急医療を拒否・忌避した」「利用可能な病床があるのに病床不足を理由に受けなかった」「神経外科の医療スタッフ不在を理由に受け入れを拒んだ」などの状況が捕捉されたという。
同省はこうした医療機関に対して、11月3日まで是正命令を履行し、期間中は補助金の支給を中断する。
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