
韓国で9月27日、放送通信委員会を廃止し、新たに放送メディア通信委員会を設置する法律が国会本会議で可決された。これにより、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権下で任命されたイ・ジンスク放送通信委員会委員長は自動的に解任されることになり、与党「共に民主党」からは歓迎の声が相次いだ。
この法案は在席177人中176人の賛成で可決した。新設される放送メディア通信委員会は放送通信委員会の業務に加え、科学技術情報通信省のメディア振興機能を統合する組織となる。
民主党のキム・ビョンギ院内代表はSNSに「放送を権力の手から国民の手に戻す瞬間だ。新しい委員会は過去の悪習を乗り越える」と書き込んだ。さらに「規制中心から脱し、バランスの取れた統合ガバナンスを構築し、産業促進のプラットフォームとして発展するだろう」と強調した。
最高委員のハン・ジュンホ議員は「国民の力は『イ・ジンスク追放法』と批判するが、委員長1人を出すために政府組織を改編するというのは本当に非効率な発想だ」と指摘した。
国会科学技術情報放送通信委員会のチェ・ミニ委員長も「放送通信の新しい歴史が始まる瞬間だ。『放送掌握委員会』という汚名もグッバイ、イ・ジンスクもグッバイ」と書き込み、与党幹事のキム・ヒョン議員も「177人中176人が賛成した。偉大な国民に感謝する」と投稿した。
今回の可決で、ユン政権が任命した現職委員長の任期は事実上幕を下ろし、放送メディア政策の枠組みが大きく転換されることになった。
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