2025 年 3月 6日 (木)
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韓国・憲法裁判所前の弾劾反対活動は「迷惑行為」?…通学・学習環境への影響懸念

2月25日、ソウル市鍾路区で開かれたユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾反対集会(c)news1

韓国・憲法裁判所前で続くユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾反対集会が、新学期を迎えた学生の通学や学習環境に影響を及ぼしている。特に、一部のデモ参加者が学生に政治的な質問を投げかけ、不快感を与えるケースも報告されており、保護者や学校関係者から懸念の声が上がっている。

ソウル市鍾路区にある高校に通う生徒(15)。入学前の説明会が終わり、地下鉄3号線・安国駅方面へ歩いていたところ、見知らぬ女性に呼び止められて「現在の政治状況についてどう思うか」と質問された。「関心がない」と答えると、「なぜ学生が政治に無関心なのか」とさらに詰問されたという。

「通学中、デモ参加者が一人一人を捕まえて政治的な質問をしてくるのは非常に不快だった」

この生徒は不愉快な表情を浮かべた。

通学時の混雑と安全問題も指摘された。

この高校の生徒の多くは安国駅3番出口を利用する。ただ弾劾反対集会の参加者が出口付近に集中して混雑が激しくなっている。

同校の別の生徒(16)は「遠方から通学する生徒も多いので、デモによる交通規制や混雑は学生にとって大きな負担になる」と話した。

同校生徒の保護者(52)は「憲法裁判所前がまるでデモの聖地になったかのようだ。でも、ここは学生たちの通学路でもある。平日に継続的にデモがあると、登下校の不便が増し、子どもたちにストレスを与える」と懸念を示した。

同校関係者は「新入生面接の最中もデモがあった。生活指導の教員が安全管理にあたっている」と述べた。

現在のところ登校時間の変更などの具体的な措置はない。ただ「学校側も生徒の安全確保のため、通行不可の道路や利用すべき交通手段などを周知している」と明らかにした。

一方、ユン大統領支持者らは「私たちは自由民主主義を守るための正当な意思表示をしている」とし、今後もデモを継続する意向を示した。

(c)news1

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