韓国の電子掲示板サイト「DCインサイド」の「うつ病ギャラリー」が、未成年者を標的としたグルーミング性犯罪(性的な目的を隠して子どもに接近して手なずける行為)の温床として問題視されている。放送通信審議委員会は近く、このギャラリーの閉鎖を再度審議することになった。
うつ病ギャラリーには「自殺のパートナーを探す」などの投稿が多数あり、精神的に不安定な未成年者を狙った性犯罪の温床として社会的問題となっている。昨年の閉鎖審議では、情報の不十分さや表現の自由が理由で閉鎖には至らなかったが、最近も再び閉鎖の可否が議論されている。
ただ、閉鎖となった場合でも、利用者が他のプラットフォーム、特にオープンチャットやTelegram、Discordなどに移行して違法行為が続くことも懸念されている。
「うつ病ギャラリー」の利用者たちは、検閲を逃れるため、複数のSNSで「避難所」と呼ばれるコミュニティを作り、そこで違法行為や密会などのやり取りをしていることが確認されている。昨年もTelegramの派生グループで、被害者への二次加害や性搾取コンテンツの共有が問題となった。
現在も、カカオトークのオープンチャットやDiscordでは、このような「避難所」と疑われるチャンネルが多数存在し、違法なオフラインミーティングの募集や猥褻なコンテンツが共有されていることが確認されている。
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