2025 年 3月 12日 (水)
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韓国・弾劾反対集会で「尹錫悦関連本」売る商業活動…収益の一部は“西部地裁での抗議者”のために

11日午後、弾劾反対集会で「それでも、ユン・ソンニョル」を販売する様子(c)news1

ソウル市鍾路区安国駅近くで11日午後開かれたユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾反対集会で、ある出版社が「収益金は西部地裁の暴挙に抵抗した人々のために使われる」として、ソク・ドンヒョン弁護士が執筆した「それでも、ユン・ソンニョル」を販売していた。

この書籍は、ユン大統領と40年来の知人であり、現在、ユン弁護団に所属するソク・ドンヒョン氏が2022年の大統領選挙前に執筆したもの。ユン氏がムン・ジェイン(文在寅)政権下で検察総長に任命されてから大統領選に出馬するまでの過程をコラム形式でまとめた内容だ。

この本は先月、ユン大統領の支持者たちの間で「購買リレー」の対象となり、主要オンライン書店のベストセラーにランクインしていた。

集会現場では出版社「グルマダン&アイディアブックス」のスタッフがブースを設置し、書籍販売の宣伝に力を入れていた。販売されていた本は「それでも、ユン・ソンニョル」であり、スタッフは「収益の10%は西部地裁の暴挙に抵抗した青年たちのために使われる」として、通行人の支持者たちに購入を勧めていた。出版社は、先月19日に発生した「西部地裁騒乱事件」で拘束された被告の弁護費用として、販売収益の一部を充てるとしている。

出版社側は、特定の被告を「西部地裁の暴挙に抵抗して拘束された人々」と表現している。ただ検察はすでに「特殊公務執行妨害」「特殊監禁」「現存建造物放火未遂」「傷害」などの罪で計62人を起訴し、1人を在宅起訴している。

ユン大統領の支持者を対象とした商業活動は、昨年からすでに集会現場で見られていた。

昨年12月28日、同区の東和免税店前で開かれた保守集会では「チョン・グァンフン料金プラン」と呼ばれる格安SIM販売ブースが登場した。このブースは、チョン・グァンフン牧師が率いる愛第一教会の関連法人「The P&L」が設立した「ファーストモバイル」という企業が運営していた。

この企業は「シニア向けトータルケアサービス」と銘打ち、通常よりも高額な格安SIMプランの加入を勧めながら、「あなたのSIMが愛国心になる」というキャッチフレーズで宣伝していた。

今回の書籍販売についても“愛国コイン”を狙った金儲けではないかとの指摘があるが、出版社側は「集会に来た人々がオンラインより安く購入できるようにしているだけだ」と説明している。

(c)news1

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