韓国京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)のある幼稚園で、教師が教室のドアを閉めて、子どもの指が挟まり切断される事故が発生した。保護者は監視カメラ映像が削除されたことに対して幼稚園が事故を隠蔽しようとしたのではないかという疑惑を提起した。
MBCテレビによると、先月12日午前11時半ごろ、水原市のある私立幼稚園で、4歳のパク君の指がドアの隙間に挟まれた。
映像にはパク君が廊下の端から走ってくると、ドアの前にいた教師が他の子どもたちを連れて教室の中に入るや、直ちにドアを閉める姿が撮られていた。
教師はドアノブを両手でつかみ、片足を曲げて力を入れた状態でドアをぎゅっと閉じた。この過程でパク君の小指がドアの隙間に挟まれたのだ。
パク君は泣きながら園長室に駆けつけたが、教師はついて行かず、ドアが開いた教室にそのまま立っていた。
事故から8時間後に病院で靭帯接合手術を受けたが、指のほとんどが切断された「亜切断」との診断を受けた。手に骨を固定する鉄心を入れたが、完全には回復しない可能性があるというのが医師の所見だ。
パク君の母親は「教師がなぜそこまでドアを両手で押したのか理解できない」と怒りを爆発させた。
ドアを閉めた教師は「パク君について、子どもたちが教室の外に出やしないかと思ってドアを閉めただけだ。ドアを閉めた時はパク君が見えなかった」と釈明した。
パク君の親は幼稚園が事故を隠蔽しようとしたという疑惑も提起した。手術前から園長にカメラ映像を保管してほしいと何度も要請したが、幼稚園に行ったら、事故当日はもちろん数カ月分の映像が削除されていたためだ。
代わりに園長が携帯電話で撮ったというカメラ画面だけを受け取ることができた。
警察は園長と教師を児童虐待と業務上過失致傷の疑いで立件し、近いうちに2人を調べ、削除された幼稚園の映像の復旧にも乗り出す。
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