2025 年 4月 7日 (月)
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韓国・山火事、高齢者を背負って救ったインドネシア人船員に“命の恩人”ビザ

スギアントさん(c)news1

韓国・慶尚北道(キョンサンブクド)で3月下旬に発生した大規模な山火事で、住民の命を救ったインドネシア国籍の船員に対し、韓国法務省が長期滞在(F-2)資格の付与を検討している。

法務省は1日、「多数の人命を救助した功績を考慮し、該当外国人に対してF-2ビザの付与を検討するよう指示した」と発表した。F-2ビザは、韓国への特別な貢献や公益の増進に寄与した人物に対し、法務省長官の裁量で与えられる長期滞在資格だ。

今回対象となったのはインドネシア出身のスギアントさん(31)。3月25日、慶尚北道・蔚珍(ウルジン)郡から燃え広がった山火事が東海岸の栄州(ヨンジュ)郡内の海辺の集落に迫った際、体の不自由な高齢住民を背負って避難させた。

スギアントさんは約8年前、就労ビザで韓国に入国し、現在は船員として働いている。当日は「おばあさん、山に火が出ています!早く避難しなければ!」と叫びながら一軒一軒回って就寝中の住民を起こし、火災を知らせた。

村の家屋は海岸沿いの傾斜地に密集しており、高齢者らの移動が困難だった。スギアントさんは住民を背負い、約300メートル離れた村の防波堤まで避難させた。

(c)news1

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