
「12・3非常戒厳」措置を経て罷免された韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領が、退任後の財産として総額79億9115万1000ウォン(約8億5418万円)を申告したことが、7月25日に公開された政府官報で明らかになった。2024年末の申告額74億8112万1000ウォン(約8億円)から約5億1000万ウォン(約5455万円)増加したことになる。
今回の財産公開は、韓国政府公職者倫理委員会が実施したもので、2025年4月2日から5月1日までの間に身分変動があった者が対象。ユン前大統領の財産の大半は、妻キム・ゴニ(金建希)氏名義のものだ。
申告内容によると、土地は総額3億90万2000ウォン(約3213万円)。これは京畿道楊平郡にある山林や倉庫用地、宅地、道路などで、すべてキム・ゴニ氏名義となっている。前年末から約500万ウォン(約53万円)の増額であった。
建物については、夫婦の自宅であるソウル市瑞草区瑞草洞の高級マンション「アクロビスタ」が最大の財産で、キム・ゴニ氏名義で19億4800万ウォン(約2億円)と申告された。土地持分26㎡(約8坪)と建物164㎡(約50坪)を含むもので、2024年末時点の15億6900万ウォン(約1億6769万円)から3億7900万ウォン(約4052万円)の増加となった。
預金は総額57億4224万9000ウォン(約6億1394万円)で、このうちユン・ソンニョル氏名義が6億6369万4000ウォン(約7094万円)、キム・ゴニ氏名義が50億7855万5000ウォン(約5億4299万円)。これは2024年末の合計56億1643万2000ウォン(約6億円)(ユン氏:6億3228万6000ウォン=約6757万円、キム氏:49億8414万6000ウォン=約5億3324万円)より増えており、退任後も給与所得などによって増加したものとみられる。
なお、ユン氏の母親は「独立して生計を営んでいる」として、財産登録の通知を拒否している。
(c)news1