2025 年 9月 4日 (木)
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韓国・尹錫悦前大統領の拘置所防犯カメラ映像が流出…「19秒間」ネットで拡散

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領(c)NEWSIS

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の拘置所での様子を撮影したとされる防犯カメラ映像の一部がオンライン上で拡散し、波紋を広げている。

映像はわずか19秒間。「共に民主党」と「祖国革新党」の議員(国会法制司法委員会所属)らがソウル拘置所を訪れ、特別検察官による逮捕状執行当時の記録を確認する過程で流出したものとみられる。

映像には、ユン前大統領が椅子に座り特検側に顔を向けて何事かを話す姿が映っている。困惑する執行官の姿もそのまま収められていた。服装をめぐっては「ベージュ色の未決囚用衣服を着ていた」との見方と「上半身裸の状態だった」との見方が分かれている。

国会法制司法委の与党幹事、キム・ヨンミン議員は、映像を確認した後「1回目の執行時、ユン前大統領は下着姿で横たわり、『自分に強制力を行使することはできない』と反発した。さらに弁護士に会わせろと主張し続け、執行を拒否した」と説明した。

2回目の執行時についても「下着姿で聖書のような本を読みながら出廷を拒み、『私が拒否しているのにどう執行できるのか』と抵抗した」と述べた。

またキム議員によれば、出廷を促される過程でユン前大統領は「弁護士に会う」として長時間粘り、弁護人らは退去を拒否し、強制執行を妨害したという。同じ党のソ・ヨンギョ議員も「逮捕状執行の際、上下とも下着姿で、出廷要求にも応じず妨害を続けた」と批判した。

一方、ユン前大統領の弁護団は強く反発した。声明で「今回の防犯カメラ閲覧は刑執行法や情報公開法、個人情報保護法に違反する」と指摘。「防犯カメラは収容者の安全確保のために限定使用されるべきであり、国会が政治的目的で閲覧するのは不当だ」と主張した。

さらに「拘置所内の映像は施設の構造や警備体制が露出すれば重大な保安リスクを招くため非公開が原則である。逮捕執行の適法性判断は司法の領域であり、国会が『国民の知る権利』を口実に確認するのは違法行為と変わらない」と批判を強めた。

(c)NEWSIS

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