2026 年 2月 19日 (木)
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韓国・尹錫悦前大統領、死刑求刑に対して「無期懲役」…地裁「実際の暴力行使は見いだし難い」

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領= 2025年9月26日撮影(c)news1

内乱首謀の罪に問われた韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領に対する判決公判が19日開かれ、ソウル中央地裁刑事合議25部はユン・ソンニョル氏に無期懲役を宣告した。「戒厳のナンバー2」と指摘されたキム・ヨンヒョン(金龍顕)前国防相には懲役30年、「戒厳の非公式ライン」との疑惑を受けたノ・サンウォン前国軍情報司令官には懲役18年がそれぞれ言い渡された。

国会封鎖に加担した容疑で起訴されたチョ・ジホ前警察庁長官には懲役12年、キム・ボンシク前ソウル警察庁長には懲役10年、モク・ヒョンテ前国会警備隊長には懲役3年が、それぞれ宣告された。

地裁は「内乱罪は国家の存立と憲法的機能を破壊し、法秩序そのものを否定する行為だ」とし、「わが国の法が内乱罪については特異にも行為それ自体のみで重い刑を規定しているのは、それ自体の危険性が極めて大きいためだ」と明らかにした。

続いて「被告らの内乱行為は合法的手続きを無視し、結局は暴力的手段によって国会の権能行使を不可能にしたものであり、民主主義の核心的価値を根本的に毀損した点で非難の余地が大きい」と指摘した。

地裁は「本件戒厳宣布およびそれに伴う軍・警の活動により、軍・警の政治的中立性が大きく損なわれ、国際社会における大韓民国の政治的信用度が大きく低下した」としたうえ「わが社会は政治的に二極化し、本件戒厳の後続措置に関連して多数の人々に対する大規模な捜査と裁判が進行しており、この法廷に立った人々は涙まで流しながらその被害を訴えている」と述べた。

そして「このような社会的コストは本地裁が見るにも算定できないほど莫大な被害と言うべきだ」と強調した。

地裁は「被告らの瞬間的判断の誤りにより、多くの軍および警察関係者の一部は拘束され、家族が苦しみ、無難に公職生活を終えることができたはずの多数の公職者が苦痛を受けているという事実は、わが社会の大きな痛みだ」と述べた。

地裁は続いて、個別の量刑理由を明らかにしながら、ユン・ソンニョル氏について「犯行を主導的に計画し、多数の人を関与させた」とし、「その部分について謝罪の意を示す姿を見いだすことは難しく、本件裁判の進行過程で特段の理由なく出廷を拒否した」と厳しく批判した。

ただし「極めて緻密に計画を立てたものとは見えず、物理力の行使を最大限自制しようとしており、実際の暴力行使は見いだし難い」として無期懲役の理由を明らかにした。

キム・ヨンヒョン氏については「本件戒厳を主導し、独断的に不正選挙捜査計画を立てた」とし、「ユン・ソンニョル氏の非理性的な決心をそばで助長した側面がある」と述べた。

ただし「キム・ヨンヒョン氏もまた物理力の行使を最大限自制しようとしており、大部分の計画が失敗に終わった点を考慮した」と説明した。

ノ・サンウォン氏については「キム・ヨンヒョン氏とともに不正選挙捜査を構成し、民間人でありながら影響力を誇示する方法で情報司要員など多数を引き込んだ」とし、「全般的に戒厳を議論するなど主導的役割を果たした」と述べた。

ただ地裁は、ノ・サンウォン氏が軍投入など暴動行為そのものには直接関与していない点を酌量したと付け加えた。

チョ・ジホ氏については、警察の総責任者として国会出入りを遮断し、選挙管理委員会に警察を投入することに関与した点を指摘した。ただ非常戒厳宣布当日になって初めて軍の国会投入を知り、具体的事項を一つ一つ指示したわけではない点を考慮した。

キム・ボンシク氏は国会閉鎖を主導したものの、戒厳宣布を当日になって初めて知った点、モク・ヒョンテ警備隊長については出入り統制に加担し非難の余地は少なくないが、切迫した状況で指示を拒否することが難しかった点を勘案したと明らかにした。

一方、前第3野戦軍司令部憲兵隊長と前警察庁国家捜査本部捜査企画調整官には、内乱を共謀したとみる証拠が不足しているとして無罪が言い渡された。

(c)news1

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