韓国で学校周辺の電子たばこ販売に対する懸念が高まっている。リキッド型電子たばこはさまざまな味と香りで青少年の好奇心を刺激する危険性があるためだ。だが、韓国では現行法上「類似たばこ」と規定され、青少年が電子たばこにさらされるのを防ぐ手段はほとんどないのが実情だ。専門家は、学校近くの電子たばこ販売店の運営など、死角地帯解消のための法改正が必要だと提言する。
疾病管理庁の調査によると、青少年の69.5%がフレーバー付き電子たばこで喫煙を始め、そのうちの6割が現在も通常のたばこを使用している。現行法ではリキッド型電子たばこが法律上はたばこに含まれないため販売に規制がなく、学校周辺にも店舗が設置されている。
例として、ソウル市の陽川区(ヤンチョング)や衿川区(クムチョング)では学校の近くに電子たばこ店が多く見られ、これが青少年の喫煙の原因となる可能性がある。保護者や学生からは不安の声が上がっており、法改正が求められている。
韓国たばこ規制研究教育センターの専門家は、合成ニコチンがたばこと同様に健康に悪影響を与えるため、たばこ事業法の改正が必要だと述べている。現行法ではたばこの定義が葉たばこに限定されており、これを改正することで規制の隙間を埋める必要があると指摘している。
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