2024 年 12月 1日 (日)
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韓国・子宮頸部異形成、10年で2倍以上…性経験の低年齢化・性活動の活発化が影響

キョン・ミンソン教授=翰林大学東灘聖心病院提供(c)NEWSIS

韓国で最近、国家検診とワクチン接種の普及により子宮頸がん患者が減少する一方、がんの前段階である「子宮頸部異形成」の患者が増加していることがわかった。

子宮頸部異形成は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染により子宮頸部の細胞が異常に変化する疾患で、子宮頸がんの前段階とされる。放置するとがんに進行する可能性があるため、早期発見と治療が重要だ。

翰林大学東灘聖心病院のキョン・ミンソン教授は、2009年から2018年までの10年間の健康保険審査評価院のデータを分析し、15歳以上の子宮頸部異形成患者3万5000人を対象とした研究を発表した。

調査によると、子宮頸部異形成患者の発生率は2009年の1000人当たり3.74人から2018年には8人に増加し、10年間で2.14倍に達した。一方で、子宮頸がんの新規患者数は同期間に8%減少した。

異形成の発生率が最も高かったのは30~34歳(8.53人)で▽45~49歳(8.24人)▽40~44歳(8.08人)▽35~39歳(8.07人)――と中年層での発生が目立つ。

キョン教授は発生率増加に寄与している要因として▽初めての性経験年齢の低下▽性活動の活発化▽国家がん検診制度の拡充による早期診断の増加▽HPVワクチン普及による認識向上――を挙げた。

さらに、基礎疾患を持つ女性や社会経済的地位の高い女性で発生リスクが高いことも確認された。

子宮頸部異形成は1段階では経過観察で済むが、2段階以上では「円錐切除術」が必要になる。この手術は妊娠中の早産リスクを10~15%増加させるため、予防的処置も求められる。

(c)NEWSIS

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