韓国で過去5年間、虐待により命を奪われた子どもが202人に達し、そのうち約85%が親の手によるものだったことがわかった。特に、死亡した子どもの半数近い83人は生後1年未満の新生児だった。
保健福祉省のデータによると、2019~23年の5年間で、虐待により命を失った0~12歳の子どもは202人に上るという。また、虐待行為者の85%は親であり、91%は加害者と被害者が同居していたことが判明した。
ただ、実際には虐待による死亡数はこれより多い可能性がある。
国立科学捜査研究院が2015~17年に子どもの変死事件1000件を調査した結果、最大391件に虐待の痕跡が見つかったとされている。しかし、同期間に政府が集計した虐待による死亡件数は90件にとどまっていた。
同研究院は「子どもの体に明らかな外傷が残らない場合、突然死症候群や原因不明の死亡として記録され、表面化しない『暗数』が多い」と指摘している。
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