
韓国で過去5年間に、満6~11歳の児童に対するうつ病の診断件数が約2.4倍に増加したことが、全国の医療統計から明らかになった。特に男児の診断率が女児よりも高く、地域別では世宗市が最多だった。
初等教職員労働組合(初等教社労組)が7月9日、国民健康保険公団の診療統計を分析した結果によると、2020年から2024年の間にうつ病と診断された児童は2020年の2066人から2024年には4892人に増加。人口10万人あたりの診断率も、2020年の74人から2024年には195人へと増加した。
年齢別で見ると、満6歳では10万人あたり48人がうつ病と診断された一方、満11歳では309人と大幅に増加しており、学年が上がるごとに情緒的な負担やストレスが複合的に作用していることが推察される。
性別では、2024年の時点で男児のうつ病診断率が10万人あたり246人だったのに対し、女児は138人にとどまった。
また地域別の診断件数は、世宗市が782人で最も多く、次いでソウル特別市が249人、釜山広域市が168人、忠清南道が141人と続いた。
このデータは、公団が公式に集計した全国単位の統計であり、情報公開法により5人未満の人数は非識別処理されることから、実際の診断者数はこれより多い可能性が高いと、初等教社労組は指摘している。
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