
2025年の韓国・仁川国際マラソン大会で国内女子部門の優勝を果たしたイ・スミン選手(三陟市庁)が、ゴール直後に起きたキム・ワンギ監督の不適切な身体接触に対して、「激しい痛みを感じたが、一度も謝罪を受けていない」と自身の立場を明かした。
イ・スミン選手は11月25日、自身のInstagramに長文を投稿し、「今回の身体接触に関する議論について、私が実際に経験した事実をお伝えしたい」と述べた。
まずイ・スミン選手は「私はこの件を“性被害”と断定したことはない」としながらも「本質は性的意図の有無ではなく、ゴール直後に予期せぬ強い身体的接触によって激痛を感じたことにある」と強調した。
当時の状況について「息が上がり、意識が混乱していた中、突然横から非常に強い力で身体を引き寄せられ、胸とみぞおちに強い痛みが走った」と説明。「抵抗しても振りほどけないほど腕を拘束されていた」と述べた。

その後、イ・スミン選手は監督のもとを訪れ、「ゴール直後に強く引き寄せられて痛みを感じた。その行動は適切ではなかった」とはっきり伝えたという。その際、イ・スミン選手は、自身の対応に不快感を持ったならば、と前置きしつつ「その点は申し訳ない」と謝罪もしたと主張している。
しかし、キム・ワンギ監督からの明確な謝罪や反省の言葉は一切なかったという。イ・スミン選手は「以降、個人的にも公的にも一度も謝罪や連絡はなかった」と訴えた。
さらに「公式調査の過程でも、監督は自らの非を認める前に“自分に非はない”という立場から説明を始める姿勢にショックを受けた」とし、「選手を守るべき立場の人間が、調査前に自らの説明資料を公開する様子に非常に苦しく混乱した」と述べた。
イ・スミン選手は「現在も身体的な痛みと精神的なストレスにより、2週間の治療が必要との診断を受け病院で治療中」と近況を伝えた。
キム・ワンギ監督はnews1のインタビューで「女子選手はゴール直後に倒れることが多く、支えなければ大怪我につながる」と主張。「中継で見ると“掴んで払いのけられた”ように見えるかもしれないが、陸上ではよくある光景だ。選手も『監督、すみません』と言っていた」と釈明している。
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