
大規模火災により74人の死傷者が出た韓国・大田の自動車部品製造工場について、過去の消防点検でポンプの圧力不足が指摘されていたことが分かった。
大田大徳消防署長は21日の現場説明で、2025年10月に実施した最後の自主点検の際、主ポンプと補助ポンプの圧力が基準に達しておらず、是正を求めたと明らかにした。
主ポンプは一定の水圧を維持する設備で、補助ポンプは圧力が不足した際に補う役割を担う。点検は民間の消防業者が実施し、その結果を消防署に通知し、当局が是正を指示する自主点検方式で進められていた。消防当局が直接実施した緊急点検は、2024年8月が最後だった。
同署長はまた、2024年のアリセル工場火災後、リチウムイオン電池関連の緊急点検も進めたが、該当工場には関連設備はなかったと説明し、消防計画書が旧式の様式だった点のみ指導したと述べた。
ただ、当時の点検では、今回の火災の直接原因とみられる特異な兆候は確認されていなかったという。
さらに署長は、行方不明だった14人全員を収容し、捜索・救助を終えたとしたうえで、今後は行政当局と連携して復旧を支援すると述べた。また、火災原因の解明に向けた合同鑑識には、消防、警察、雇用労働省などが参加すると説明した。
今回の火災は20日午後1時17分ごろに発生し、約10時間30分後に鎮火した。この事故で14人が死亡し、消防隊員2人を含む60人が重軽傷を負い、計74人の死傷者が出た。
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