
韓国のSNSで最近、手数料を受け取って代わりに大学の履修登録をするという投稿が相次いでいる。手数料は1講義あたり5000ウォンから1万ウォン程度。学生らは少なくとも1万ウォン、多ければ8万ウォンを支払い、1学期の時間割を確保しているそうだ。
韓国の大学では「人気の授業」「都合の良い時間帯の授業」を取るのに熾烈な競争を展開する。そのため、一部の学生は高額を支払ってでも「代理履修登録」を利用する状況にある。
ソウル所在の大学に通う23歳の女子学生は「人気の授業は先着順で締め切りだ。成功したら1講義あたり1万ウォン」という広告を見て関心を持った。「5万ウォンは高いとは思ったが、スムーズな学期のためなら投資する価値がある」と話す。
代理履修登録を請け負う業者は、大学の履修登録に成功したことをアピールし、競争的に顧客を集めている。業者が投稿する成功報告には「本当に感謝します」「すぐに入金します」など、満足した大学生たちのコメントが寄せられている。
今年の1学期の履修登録を代理業者に依頼した21歳の女子学生。「昨年、新入生の時に履修登録で失敗し、教授に頼み込んで回るのが大変だった。今回は6講義を代理で登録してもらい、すべて成功したので非常に満足している。次の学期も予算次第でまた利用するつもりだ」と語った。
また、午前のアルバイトなどの事情で代理履修登録を選ぶ学生もいる。京畿道水原の大学に通う24歳の男子学生は「午前のアルバイトを休めず、履修登録をどうするか悩んでいたところ、友人に代理履修登録を紹介された。価格は高いが、履修登録で悩んでいる同級生が多く、需要は多いと思う」と述べた。
専門家によると、代理チケット購入や代理履修登録など「代理文化」の拡大は、資本主義社会における時代の流れの一環であり、サービスの細分化の表れだという。
仁荷大学のイ・ウンヒ教授(消費者学)は「履修登録には時間を投資する必要があり、不足している時間や能力をお金で解決する形だ。限られたリソースを迅速に確保できる能力を持つ人が手数料を得てサービスを提供する仕組みだ」と分析している。
(c)news1