韓国のカトリック大学医学部と延世(ヨンセ)大学医学部で、非医療者を対象に有料で死体を用いた解剖の講義が実施されていたことが明らかになった。
延世大学の場合、民間業者が医学部解剖教育センターでヘルストレーナーや理学療法士などを集めて「スペシャルカデバ(死体解剖)コース」という名称で実施していた。
講義は同大学の解剖学教室助手を講師に肩と膝の部位をテーマに約5時間半にわたって進行され、授業料は50万ウォン(約5万7500円)だった。現在業者のサイトは閉鎖されている。
今年に入って講義は計4回あったが、大学医学部側は把握していなかったらしい。大学医学部側は「未資格者が学生講義として登録して実施したと理解している。現在内部調査中だ」と説明した。
カトリック大学医学部でも同様の問題が起きており、ソウル瑞草(ソチョ)警察署は死体解剖法違反容疑で教育業者の強制捜査に踏み切った。この業者もカトリック大学医学部と連携してヘルストレーナー、ピラティス講師らを対象に1人60万ウォン(約6万9000円)で有料講義を実施したという。
死体解剖法は、医学部所属の解剖学・病理学・法医学専攻の教授が直接手掛けるか、その指導に従って医学専攻の学生が実施する場合に限って死体の解剖が可能としている。
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