
ソウル市江南区大峙洞(デチドン)の教育熱心な親たちを風刺したイ・スジの「ジェイミーマム」キャラクターに続き、夫役の「ジェイミーパパ」が登場し、話題を呼んでいる。
YouTubeチャンネル「演技オタク」(登録者約3200人)は2月27日、関連動画が公開された。
フェイクドキュメンタリー形式のこの動画では、大峙洞の有名学習塾に子どもを通わせる父親に扮する「キム・ドンソク」という人物の一日が描かれている。
動画内で「ジェイミーパパ」として紹介されたキム・ドンソク氏は、裕福な家庭に育ち、海外留学経験があり、現在は大企業に勤めるエリート会社員という設定。スーツに黒いダウンジャケットを羽織り、メガネをかけ、「幼少期はほとんどアメリカにいた」「俺はアメリカに住んでいたから分かるんだけど」とさりげなくエリート感を漂わせるキャラクターが登場する。
この日、キム・ドンソク氏は仕事を半休して「学習塾ライディング(=子どもを車で学習塾へ送迎すること)」に奔走。忙しい合間にスマホをチェックし、公園や車内でノートパソコンを開いて仕事をこなす姿も映し出された。
特に、キム・ドンソク氏が妻に従順に従う様子が笑いを誘った。子どもに関する重要事項はほとんど妻が決定し、彼には事後報告のみ。一方、キム・ドンソク氏は何事も妻と相談し、彼女の意向を尊重する。妻が一方的に子どもの留学を決めたことで、キム・ドンソク氏は「海外留学中の子どもを国内で支える『渡り鳥パパ』」になる可能性に直面する。
さらに、キム・ドンソク氏はカードの決済通知が来るたびに妻と通話し、妻が何を買っても受け入れる姿勢を見せる。動画では「大峙洞の学習塾ママの定番ファッション」として話題になったブランド「モンクレール」のダウンジャケットが登場し、キム・ドンソク氏が「君、モンクレールのダウン好きじゃん」と言った瞬間、妻に叱られる場面も笑いを誘った。
このリアルすぎる描写に、多くのネットユーザーが共感している。動画は公開から1週間で再生回数46万回を突破した。
視聴者からは「色白の肌、軽い鼻炎、若干の薄毛、滑らかな韓国語の抑揚……完璧に再現されてる」「演出じゃなく、本当にこういう人がいそう」「お坊ちゃま育ちの夫役があまりにリアルで、見ていて息苦しくなる」といった熱い反応が寄せられた。
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