2026 年 3月 22日 (日)
ホーム社会韓国・坂道を下る無人トラックを止め、重傷を負った高齢男性…「多くの命を守った」行動で「義傷者」認定

韓国・坂道を下る無人トラックを止め、重傷を負った高齢男性…「多くの命を守った」行動で「義傷者」認定

京畿北部警察庁提供(c)MONEYTODAY

運転者のいないまま坂道を下っていた1トントラックを止めようとして重傷を負った60代の男性が、多くの人命を守ったとして「義傷者」に認定された。

韓国保健福祉省は「2026年第1回義死傷者審査委員会」を開き、京畿道高陽市のヤン・ミョンドクさんを義傷者と最終認定した。義死傷者は、職務外で危機に陥った他人の生命や身体を救うため、自らの生命や身体の危険を顧みず救助にあたり、死亡または負傷した人を指す。

ヤンさんは1月27日午前7時ごろ、京畿道高陽市一山西区大化洞で、妻といつものように惣菜店へ出勤する途中、道路を不自然にゆっくり進む1トントラックを見つけた。運転者が体調を崩したり意識を失ったりしている可能性を考え、車に駆け寄って助手席の窓をたたいたが、運転者の姿は見えなかった。

トラックはそのまま前進を続け、後方にはバスやほかの車両も続いていた。大きな人的被害につながりかねない状況のなか、ヤンさんは車の前を回り込み、運転席側から車に乗り込んだ。だが、車が下り坂に差しかかって速度を増したため、ヤンさんがハンドルを切ると、トラックはそのまま横転した。

京畿北部警察庁提供(c)MONEYTODAY

この事故でヤンさんは重傷を負い、一山白病院に入院して脊椎手術を3回、呼吸器の手術を1回、腹部出血に関する手術を1回受けた。今後も複数回の手術が予定されている。意識は回復したものの、低血圧ショックなどで危険な状態に直面することもあるという。

審査の結果、ヤンさんは義傷者6級に認定された。これにより、保健福祉省から補償金1億293万ウォン(約1097万2338円)が支給される。京畿道は特別慰労金400万ウォン(約42万6400円)に加え、毎月40万ウォン(約4万2640円)の手当や名節見舞金などを支援する。高陽市も証書の授与に加え、補償金や医療給付を通じて日常への復帰を後押しする方針を示している。

家族は、事故の知らせに接した市民をはじめ、行政福祉センターや高陽市役所など多くの人から慰めと支援を受けたとして、感謝の意を伝えた。高陽市の関係者も、危険な状況でも他人の命を先に考えた行動に敬意を表し、こうした義ある行動が社会的に尊重されるよう努める考えを示した。

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