韓国で地方議員を標的にした「ディープフェイク合成による性犯罪」の被害が広がりを見せている。韓国警察庁は17日、ソウル、仁川(インチョン)、釜山(プサン)、光州(クァンジュ)、大邱(テグ)など各地の基礎自治体議員30人から、ディープフェイクを用いた脅迫メールを受け取ったという申告があったと明らかにした。
脅迫内容は、議員の顔を、裸の写真や女性とベッドにいるような写真に合成し、それを送りつけるというものだ。被害者は全員男性議員で、写真の素材には、議会の公式ホームページなどインターネット上に公開されている議員の証明写真が悪用されていた。
脅迫メールには「あなたの犯罪証拠を持っている」「どのような影響が及ぶかは理解しているだろう」「このメールを読んだらすぐに連絡せよ」といった威圧的な文言が含まれており、メール送信者は、不正に作成した画像を削除する見返りとして、5万ドル(約774万円)相当の暗号資産をQRコードを通じて送金するよう要求している。
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