
韓国・済州特別自治道議会の会議中、男性道議が女性公務員の外見を評価するような発言をし、性差別的だとの批判が巻き起こった。議員本人は発言を認めて謝罪した。
問題の発言は、9月10日に開かれた道議会・保健福祉安全委員会の第1次会議で飛び出した。発言したのは、保守系「国民の力」所属のイ・ジョンヨプ道議。
イ・ジョンヨプ氏は、済州道の性平等女性政策を担当するイ・ウニョン政策官に対し、「女性らしくか弱い体で、いつも大変なご苦労をされている」と発言した。イ・ウニョン政策官が「どうせなら業務に対して評価していただければもっと嬉しい」と返すと、イ・ジョンヨプ氏は「はい」と応じたうえで「笑ったらもっといいのに」と続けた。
このやりとりを受け、同委員会委員長のヒョン・ギルホ道議(進歩系「共に民主党」)が質疑終了後、「質疑の過程で業務とは無関係な発言により不快な思いをされなかったか」と問いかけた。これに対しイ・ウニョン政策官は「外見ではなく業務について話していただけると助かる」と答えた。
イ・ジョンヨプ氏はその場で「外見に関する発言で不快な思いをされたのなら、心よりお詫びする。敬意と気遣いを表現したつもりだったが、今後はこのような表現は控える」と謝罪した。
イ・ウニョン政策官は「謝罪を受け入れる。次は同じことがないと信じ、今後に期待したい」と応じた。
今回の一件は、地方議会におけるジェンダー感覚の欠如を露呈したとして、オンライン上で批判の声が上がっている。
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